不動産の個人売買(個人間取引)では、仲介業者が介在しないため鍵の引き渡しに関するルールが曖昧になりやすく、トラブルの原因となることがあります。売主・買主双方がリスクを理解した上で適切に対処することが重要です。個人売買での鍵引き渡しのポイントとして、まず売買契約書に「引き渡し時点で保有するすべての鍵(スペアキーを含む)を引き渡す」という条項を明記することが重要です。引き渡す鍵の本数を双方で確認し、受け渡しの際には書面にサインをして記録を残しましょう。売主側は長年の所有期間中に作成したスペアキーをすべて回収・整理することが誠実な対応です。ただし賃貸期間があった場合などは入居者が複製キーを持っている可能性があり、すべての複製を確実に回収することが困難な場合もあります。買主側はこのリスクを認識した上で、引き渡し後に鍵交換を行うことを前提とした費用計画を立てておくことが賢明です。個人売買のトラブルとして、引き渡し後に前の所有者が勝手に入室するという事例が報告されており、こうした問題を防ぐためにも鍵交換は必須の対応と言えます。また鍵の引き渡し遅延を口実にした問題も発生することがあるため、決済・引き渡しのプロセスを明確に取り決めておくことが大切です。